Scratchで今から始めるプログラミング 単行本 鈴木 喬裕 (著)
■ こんなのなかった! 本当に“難しくない”プログラミング入門の決定版
□ Scratchを使うから大事な基本の理解に集中できる画期的な学習法
「プログラミングはこれからますます重要になる」と言われても、どこから手を付ければいいのか……。そうなやんでいる人は多いでしょう。多くのプログラミング入門書は、「入門書」とは言いながらかなり難しい。途中で挫折した人もいるでしょう。手に取っただけであきらめた人もいるでしょう。
なぜプログラミング入門書が難しいのか。それは、プログラミングの基本となるアルゴリズムの基礎知識と、プログラミング言語の文法とを一緒に学ばなければならないからだと考えます。変数や型、条件分岐や真偽値、繰り返し処理など、プログラミングの基礎をひとつずつ読み進めながら、記述の仕方もいっぺんにとなると相当な負担です。前に読んだところはすっかり忘れてしまうなんてこともしょっちゅう。そのつど前に戻ったりしていると、なかなか学習もすすみません。ついつい投げ出してしまいがち……。
本書では、文法を基礎知識から切り分けて、どんな言語でも通用する基礎知識をしっかり学ぶことを目指しました。そこさえきちんと身に付けておけば、あとはどんなプログラミング言語に臨むときでも記述の仕方、すなわち文法に集中できます。急がば回れ。基礎と文法を別々に学ぶと、逆に効率がよくなるのです。
でも、アルゴリズムを“学ぶ”だけでは身に付かないのでは? 確かにその不安もわかります。プログラミングは実際に手を動かさなければ、プログラムがどう動いて、どういう計算をするのかを理解するのは難しい。実際にプログラムを作ってこそ、理解が進むというものです。でもそのためには文法を学ぶことが必要で……。
そこでScratchを学習ツールとして使いましょう。Scratchは、プログラムの部品となるブロックをつなげていくことで、プログラミングしていくスタイルのビジュアルプログラミングです。コーディングが必要なプログラミング言語とは異なり、「ちょっとした打ち間違いでプログラム全体が動かなくなる」なんてことはありません。文法を学ばずとも、プログラミングできます。そこで、Scratchを使うことで文法を学ぶ負担をほぼゼロに削減。それにより基礎の基礎の習得に集中できるのです。
それでも、プログラミングするとはどういうことか、どういう処理を作っているのかが、知識ゼロでも実際に触ってイメージできるのがScratchです。先にプログラムを作ってから、その中で使われている基本的なアルゴリズムについて学ぶという2段階で読み進めると、「あ、あそこではこういうアルゴリズムをプログラムに落とし込んでいたんだ! 」と、実際のプログラムでの使いどころイメージできて、理解も早い! 作って学ぶというプロセスにすることで、楽しく理解することができるのです。
「そうは言っても、Scratchを学びたいわけじゃないんだよね。Scratchでは将来の役に立たないし……」と思う人もいるでしょう。本書では、Scratchをプログラミングを学ぶためのツールと割り切っています。このため、Scratchの使い方は学習に必要な最低限の解説にとどめています。そのぶん、どんなプログラミング言語でも通用するアルゴリズムの理解が進むよう、説明を配分しています。本書でプログラミングの基礎や土地勘を先に養っておましょう。Scratchで最初の“ホップ”をしておくことで、次にどんな言語を選んで学ぼうと、確実にステップ、ジャンプと飛躍することができます。
Scratchを小学生専用にしておくのはもったいない。プログラミングを学ぶのにはぴったりのツールです。これまでプログラミングは難しそうと手を出せなかった人も、一度は学んでみたものの挫折してしまった人も、本書で実はプログラミングは簡単に身に付けられることを実感してみませんか?
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